皆様、お世話になっております。 大阪府堺市中区深井のパーソナルボクシングジム STAY GREEN FUKAIの井岡です。
ボクシングやってみたい、運動不足解消、ダイエット、肉体改造など、理由はなんでも構いません。
少しずつ涼しくなって動きやすくなった今、是非この機会に、体験からお気軽にご予約くださいね。
たくさんの皆様のご来店を心よりお待ちしております。
本日は可動域のお話です。
可動域というのは身体を動かす際にとても重要になる部分です。
厳密にいうと関節の可動域のことを指し、腕や足、肩などの運動の際に生理的に運動できる範囲を指します。
この可動域が広いほど柔軟であると言えますし、運動量にも影響してくるため、ダイエットなどでも可動域は大切なポイントです。
今日はボクシングにおける関節可動域の影響について考えます。
私は以前、医療関係の介護施設に勤務し、高齢の患者様のリハビリなどにも携わってきました。
高齢の患者様の多くは、転倒による骨折などにより、人工骨頭置換術と呼ばれる手術をされる方が多いです。
簡単に説明させていただくと、足と股関節の間の骨折した部分に人工骨頭と呼ばれるものを埋め込み、歩行できるようにするのですが、術後のリハビリを行う際には、可動域は健康な時に比べかなり制限されます。
そして、それを筋肉でカバーしながら歩行できるまでサポートするのですが、もちろん苦痛も伴いますし、高齢ですから思ったように回復できるかも難しいいところです。
これは高齢の患者様のお話ですが、健康な私たちにも言えることがあります。
関節の柔軟性が運動量やパフォーマンスに影響するということです。
今回は、可動域がどのようにボクシングに影響するのかについてご説明させていただきます。
<関節可動域によるボクシングの影響①>
ボクシングにおける関節可動域の違いで、顕著に現れる部分としては肩です。
肩の関節可動域はリーチと呼ばれる手の長さにも関係してきます。
ボクシングなどの打撃を中心とした格闘技では、リーチの長さは武器になります。
そして、ボクシングはかなり俊敏性に特化したスポーツでもあります。
スピードのある力の乗ったパンチを一瞬で何発も繰り出す。そして的確に相手のパンチをいなし、ガードやディフェンスを行う。
その動作は肩や肩甲骨を使って行われることが多いです。
そのため、肩の関節可動域はボクサーにとってかなり必要な要素でもあるんです。
ストレートを打つ動作でも、肩を前方に出すように打つのと、そうでないのではかなりの違いがあります。
そして、上半身の中でも肩の運動量はかなりのウエイトを占めます。
柔軟で広い可動域を有している方が有利です。
<関節可動域によるボクシングの影響②>
次は足の関節可動域についてです。
ボクサーは足でパンチを打つというように、ステップやスタンスなど、かなり多彩な動きが要求されます。
半身の姿勢で、腰や大腿骨の可動域を使い、
伸びるようなパンチを打つボクサー。
華麗にパンチをかわすボクサー。
ステップを踏みながら俊敏に立ち回るボクサーなど、
関節の可動域は足にもかなり影響してきます。
まずは部位ごとに考えていきましょう。
大腿骨や骨盤などの可動域に関しては、皆様もお分かりの通り、身体の柔軟性にかなり影響してきます。
ストレッチなどで体を床にペターっとつける人はすごいですよね。
このような場合、大腿骨や骨盤の可動域がかなり広く柔軟であると言えます。
ボクシングの前後左右のステップやダッキング、ウィービング、スウェイなどといったモーションにもこの可動域が大きく影響しているのです。
可動域が広いと自ずと動ける範囲も広くなり、俊敏性も増します。
そしてしなやかさにも影響します。
特にダッキングやスタンスといった部分は、ボクシンングにおいても基本的な部分になりますので、可動域が広い方が有利であると言えますね。
ディフェンス面での「避ける」モーションの際には、可動域が広いというのはディフェンスの幅が広がるのと同じです。
狭い可動域の中で避け続けるのは至難の業ですね。
広い安定したスタンスを維持するためにも、大腿骨や骨盤の関節可動域は維持したいところです。
メイウェザー選手のようなしな、やかなディフェンスが、肩や足の可動域を使ったディフェンスのお手本だと僕は思います。
膝の可動域に関してですが、普通に生活していく中で、怪我や痛みなどの症状がない限り、膝の可動域というものは大きく個体差は出ないでしょう。
しかし、膝は足の中でも怪我の多い部位です。
水が溜まったり、皿が割れたり、靭帯や血管も集中していることから怪我には注意が必要です。
手首や足首に関しても同様です。可動域に大きな差はないですが怪我に注意が必要です。
<可動域を広げる方法>
可動域を維持し、広げていくにはストレッチが有効です。
「骨盤ストレッチ」や「肩甲骨はがし」と呼ばれるように可動域を上げるストレッチがたくさんあります。
肩甲骨や骨盤のストレッチを入念に行い、少しずつ可動域を広げることで、パフォーマンス向上や怪我の予防にもなります。
ダイエッターの方にもこういったストレッチは有効です。
代謝の向上や運動量アップ、カロリー消費にも良い影響があります。
そして、ただ可動域を広げるだけでなく、筋肉を鍛えることも大切です。
同時に行うことでバランスの良いトレーニングができます。
皆様の身体のポテンシャルを最大限に発揮するために必要な要素として覚えておいてください。
今回は関節の可動域のお話でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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