勇気は恐怖と共にある

勇気は恐怖と共にある

皆様、お世話になっております。 大阪府堺市中区深井のパーソナルボクシングジム STAY GREEN FUKAIの井岡です。

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たくさんの皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

今日は恐怖心のお話です。

お客様の中には、ボクシングの中でも「殴る」「殴られる」ということに恐怖心がある人もいると思います。

 

恐怖の感じ方は人それぞれ、不思議なものですね。

恐怖心って人に見えない心の中の葛藤ですからね。

 

強靭な人でも優しい人でも、各々に男女関係なく、必ず何かの恐怖心があると言われています。

 

僕はお化けなんか全然怖くないのですが、虫が怖いです。恐怖です。

 

ゴキブリさんや大きな虫さんは倒さないと寝れません。

襲われたら発狂してしまいますから。

他の人が見たら「男のくせに...」や「大袈裟な...」と思うかもしれませんが、僕にとっては強敵なのです。

皆様はどんな時に恐怖心を感じるでしょうか? お化けを見た時? 痛いと思った時? 強い人と戦う時? 怒られた時?

 

恐怖心と一言で言っても、すごくたくさんの種類があります。そして人によって症状も様々です。

 

では、ボクサーはどんな恐怖と戦っているのでしょうか?そして恐怖を克服するにはどうしたら良いんでしょうか?

 

僕は心理学の専門家ではありませんので、解決法は提示できませんが、「なるほど」と思っていただけると幸いです。

 

<恐怖心とは?>

 

なぜ、不安や恐怖という感情が沸き起こるのか?それには脳が大きく関係してしまいます。

 

視覚や聴覚から入った情報は、物事を判断するために脳の扁桃体に届きます。

 

扁桃体は情動(強い感情:怒り・悲しみ・恐れ・不快・喜びなど)に対しての自律神経系の身体反応を司る機関です。

 

例えば、

 

怒りで血圧が上がり顔が赤くなる。

 

緊張して冷や汗が出る。

 

恐怖で体が震える。

 

血の気が引いて、顔が真っ青になる。

 

などの反応が起こります。

 

扁桃体は脳の中の『危険の判定員』と言われています。

 

扁桃体が興奮することによって、一時的に反応を沸き起こし、危険信号を出しているのです。

そこからさらにその状態が進むと、無意識に反応したり、逃げる、すくむ、かわすといった反応を瞬時にとらせることがあります。

 

そして、脳は過去の学習経験や記憶からそれが本当に危険なのかを判断し、戸惑い、嫉妬、罪悪感などの二次的情動を引き起こします。

 

難しい説明になり申し訳ございません。

 

簡単に説明すると、昔の記憶により「怖い」と感じたものに対して、体が反応し危険信号を出す。

 

これが「恐怖心」の正体です。

 

そして、似たような状況を察知した時には「予期感情」として、先に「恐怖心」の信号を出して知らせてくるのです。

 

例えば、お化けを見ていないのに暗いところに行くと体がすくんでしまう。などです。

<恐怖心の種類>

 

それでは恐怖心の種類にはどんなものがあるのでしょうか?

 

皆様の身近なものでいうと「〇〇恐怖症」ではないでしょうか。

 

例えば、高所恐怖症、先端恐怖症、暗所恐怖症などの恐怖症です。

 

そして「苦手」と感じるもの。

 

野菜嫌いなども過去の記憶が強く関係していると言われていますし、動物嫌いも同じですね。

 

昔に苦い思いをした、怖い思いをした...それが大人になっても危険予期反射として現れるというわけです。

 

<ボクサーはどんな恐怖と戦っているのか?>

 

一般のボクサーでは、「殴られる」「相手が怖い」など、試合中の恐怖心というものが、皆様も想像できるところだと思います。

 

しかし、アマチュアやプロの選手になると、「負けたら終わり」や「引退」などの恐怖が精神を支配したりすることもあるそうです。

 

それはコンディションや戦う相手、年齢などによっても様々に違うと思いますが、よく「見えない相手と戦っている」と表現されたりもします。

 

そして、「自分との戦い」にも恐怖心はついて回ります。

 

「自分は強いのか?」「勝てるのか?」など、自分の精神を律するのは並大抵のメンタルコントロールではありません。

 

世界を制した村田諒太チャンピオンは、NHKの対談で

 

「自分を律するために、情けない自分を乗り越える」

 

「笑顔を自分で封印して、ずっと楽しむことなんか忘れていた」

 

と語っています。

 

村田選手のすごい精神力と葛藤が垣間見える対談でした。

 

そしてゴロフキン選手との試合の前には、

 

「相当な恐怖がある。でもその恐怖と戦うのに慣れた」とおっしゃっていました。

そして村田選手は、ゴロフキン選手との戦いの後にこんな言葉を残しています。

 

『恐怖心って慣れないもんですよ。恐怖に慣れる、恐怖がなくなることが大事かというと、別にそうじゃない。恐怖のままでいいんだ。だって怖くないわけないじゃないですか。結局、勇気は恐怖と共にあると思うんですよ。怖いけど前に進むんだ」と話されていました。

 

ボクシングの精神論は、僕なんかが語るものではないけれど、チャンピオンやたくさんのボクサーの皆様は、テレビでは映らないところで、毎日どれだけ多くの恐怖と闘っていたのかと思うと、胸が熱くなりますね。

 

そして、敗北から立ち上がるメンタルというものは凄まじいものがあると思います。

 

恐怖心を拭い去ることはできなくても、恐怖心に勇気と共に立ち向かう村田チャンピオンの言葉から、たくさんのことを学ぶことができました。

 

皆様も、恐怖に立ち向かう時、苦手に立ち向かう時には、この言葉を思い出してみてくださいね。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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